[IBC2018]富士フイルム、4K対応放送用レンズ「FUJINON UA70×8.7BESM」を発表

富士フイルム株式会社は、同社の4K対応放送用レンズ「UAシリーズ」の新製品として「FUJINON UA70×8.7BESM」(以下:UA70×8.7)を2018年11月に発売する。希望小売価格はオープン。

UA70×8.7は、広角8.7mmから望遠610mmまで使用頻度の高い焦点距離をカバーする70倍ズームレンズ。撮影距離に応じて複数のレンズ群を制御する「フローティングフォーカス方式」の採用により、撮影距離の違いによる光学性能の変化を極限まで抑制。同社独自の多層コーティング処理「HT-EBC(High Transmittance Electron Beam Coating)」により、光の高い透過率を実現し、ノイズが少ないクリアで鮮やかな色再現が可能。「光学式防振機構」の搭載により、足場の揺れによる画面上の像ブレを的確に補正し、安定した映像の撮影が可能だとしている。

9枚絞り羽根を採用することで、より円形に近い絞り形状を実現。ズームやフォーカスの位置情報などのレンズデータを高分解能で出力可能な16bitエンコーダーを標準装備しており、CG映像とライブ映像を合成できるバーチャルスタジオなど、さまざまなシステムとの連携が可能だ。

なお、UA70×8.7は、2018年9月14日~18日(現地時間)の期間中、オランダ・アムステルダムにて開催される欧州最大の放送機器展「IBC2018」の同社ブース(スタンド12/B20)にて展示される。

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