【代表】変化するパワーバランス…バルセロナ無きスペイン代表

クロアチア戦スタメンでバルセロナの選手はブスケツのみ

ルイス・エンリケ新監督になってから好調のスペイン代表は先日のクロアチア戦では6得点を奪う大勝を飾った。無敵艦隊といわれる同国は、またヨーロッパの第一線でしのぎを削っていくことが予想されるが、そこには今までと違う大きな変化があった。

クロアチア戦におけるスペイン代表の先発では、レアル・マドリードの選手が6人出場していた。ただ、レアルの永遠のライバルであるバルセロナからは、なんとセルヒオ・ブスケツ1人のみという近年まれにみる現象が起きていた。

10年前のスペイン代表はスタメンのほぼ半分がバルセロナの選手だった

2010年のFIFAワールドカップ決勝のスペイン代表ではバルセロナの選手が6人先発。のちにバルサに加入するダビド・ビジャを含めれば7人もの選手がスタメンを占めていた。しかし、少しずつと時は流れ徐々にバルサ出身の代表選手は減少。ジェラール・ピケとアンドレス・イニエスタの引退、ジョルディ・アルバの招集外が重なり2018年になってこのような事態が発生した。

レアルの選手は依然として多くの選手が代表のドレッシングルームに存在し、ロシアワールドカップ以降も比率は変わっていない。バルサで唯一スタメン出場となったブスケツはすでに30代を迎えており、次のワールドカップでは34歳とキャリアの終焉に差し掛かる。バルサがスペイン国籍のニュースターを発掘しない限り、もしかしたら代表に一人もバルサの選手がいないという日が訪れるかもしれない。

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