熱海で堂々と売られている「毒饅頭」

By 関かおり

熱海で人気を集める「毒饅頭」=伊豆半島合同会社提供

 「毒」といっても、毒性はないのでご安心を。

 和菓子の製造・販売を手がける伊豆半島合同会社(静岡県熱海市)は、ドクダミを使ったまんじゅう「毒饅頭」を販売している。8月の発売直後から人気を集め、増産のために休業していたが、9月15日から再開する。同社の担当者は「必ず熱海の新名物となる」と意気込んでいる。

 生地の材料にドクダミが練り込まれており、独特の風味が特徴だ。桐の箱で包装して高級感を演出するなどパッケージにもこだわった。ドクダミにちなんだインパクトのある商品名が話題となり、営業日には20~30代の観光客を中心に行列ができ、開店後2時間ほどで売り切れる大ヒットとなった。これまでに数千箱を売り上げている。

 完売が続き、製造が追いつかずに2週間ほど休業していた。希少性を高めるために週1日の不定期な営業としていたが、再開後は週2日に増やす。客に熱海の町を歩いてもらって魅力を伝える目的で通信販売は受け付けておらず、店舗のみで購入できる。1箱4個入りで1500円。 (共同通信=関かおり)

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