健康増進事業 県が資金募る クラウドファンディング初利用 目標は450万円 グッズ製作など活用

 県は、健康づくりに取り組む県民を支援する健康増進事業「サポートメイト制度」の事業費の一部を、インターネットの「クラウドファンディング」で募っている。集まった資金は同制度のガイドブックやグッズの製作費に充てる。県によると、県内の行政機関がクラウドファンディングを利用するのは初めて。
 サポートメイト制度は、近所の人や職場の仲間と一緒に階段を上り下りしたり、朝食を食べたりして、健康増進につなげる狙い。11月上旬からインターネットなどで登録者を募り、本年度中に1万人の登録者数を目指す。
 クラウドファンディングの受け付けは11日から開始し、11月9日まで。目標は450万円。健康的な食事や運動法を紹介するガイドブックや反射材を使ったアームバンドなどを製作する。1万円以上出資した人には県産食品などを贈る予定。
 県は「健康長寿日本一の県づくり」を掲げているが、介護を受けたり寝たきりになったりせずに日常生活を送れる健康寿命は、2016年で男性71・83歳(全国30位)、女性74・71歳(同28位)にとどまる。
 県国保・健康増進課は「健康長寿を実現する鍵は県民一人一人の実践。この事業をきっかけに健康増進の取り組みを始めてほしい」としている。

健康増進事業への出資を求めるホームページの画面

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