「安倍さん、ひどい外交的敗北」

プーチン提案「顔に食らった日本」

東方経済フォーラムの全体会合で、ロシアのプーチン大統領(右)と握手する安倍首相=12日、ロシア・ウラジオストク(代表撮影・共同)

 ロシアのラジオ局「モスクワのこだま」(電子版)は14日までに、プーチン大統領が「前提条件なしに平和条約を締結する」よう日本に提案したことについて、ロシアでも有数の日本通ジャーナリストであるタス通信東京支局長ワシリー・ゴロブニン氏の記事を掲載。ゴロブニン氏は「ロシアは日本側の主張に全く歩み寄らない姿勢を示したのみならず、立場をより硬化させた。安倍さん(安倍晋三首相)がひどい外交的敗北を喫したことは明らかだ」と強調した。 

 その上で、このような提案を受けながらも「安倍首相は頑固で、歯を食いしばりながら、平和条約交渉を続けようとするだろう」とも指摘した。 

 記事は、極東ウラジオストクでの東方経済フォーラムに居合わせた安倍首相が、プーチン氏の提案を聞き「少なからぬショックを受けたと思う。すべての日本人同様に、彼はこのような提案への準備ができていなかった。同じウラジオストクで行われたばかりのロ日首脳会談では、ロシア側はこのような提案について一言も触れていなかったからだ」とした。 

 さらに、1956年の日ソ共同宣言で平和条約締結後の「北方領土の本当にわずかな部分」にすぎない2島引き渡しを定め、ロシアもこれまで、その有効性を認めていたにもかかわらず今回、交渉の立場を変えたことに対し、日本側は「額(顔)に食らった」ような衝撃を受けたと述べた。 

 日本政府はプーチン大統領の提案に対し、抗議しない立場を示している。 (共同通信=太田清)

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。

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