蓄電池リサイクル事業、エネチェンジが英VBブリルパワーと提携

 エネルギーベンチャーのエネチェンジ(社長・有田一平氏)は、蓄電池関連サービスの英VBブリルパワー(英オックスフォード)と事業提携を結んだと発表した。ブリルパワー社が持つバッテリーマネジメントシステム(以下、BMS)の日本市場における展開を支援するとともに、排他的な事業展開権を取得。バッテリーリサイクル市場に参入する。

 ブリルパワー社のBMSは、蓄電池に組み込まれたセルを均一に使う制御技術を活用したもの。これによりEVなどに使われる中古リチウムイオン電池の寿命を最大6割伸ばすことができるほか、充電容量を最大46%向上させることが実証されているという。

 エネチェンジは2015年設立。日本のエネルギー事業者との提携を支援するプログラム「ジャパンエナジーチャレンジ」を実施しており、今回の事業提携は同プログラムを通じて実現したもの。同社は「EV車の普及に伴い、リチウムイオン電池の再利用に注目が集まっている。製品価値の向上やEV車の価格低下、コスト削減につながる」とアピールしている。

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