バイエズのプッシュバントが決勝点に カブス延長戦制す

【カブス4-3ナショナルズ(延長10回)】@ナショナルズ・パーク

カブスは3対3の同点で迎えた10回表にクリス・ブライアントとダニエル・マーフィーの連打で一死一、三塁のチャンスを作り、ハビアー・バイエズがセーフティ気味に意表を突くプッシュバントを敢行。これが一塁手ライアン・ジマーマンの横を破る内野安打となり、三塁からブライアントが生還して勝ち越しに成功した。接戦を制したカブスは試合がなかった2位ブリュワーズとのゲーム差を1.5に広げ、3年連続の地区優勝に向けて半歩前進。一方、敗れたナショナルズは連勝が5でストップした。

4回表に同点タイムリー二塁打、6回表に31号勝ち越しソロを放ったバイエズが、類稀なる野球センスを発揮して見事にスクイズ(記録はバント安打)を決め、チームに決勝点をもたらした。2位ブリュワーズとの直接対決3連戦に負け越した直後だっただけに、バイエズは「今日の勝利はチームを正しい軌道に戻してくれたと思う」と安堵のコメント。決勝のホームを踏んだブライアントも「現在の状況を考えれば、今日の勝利は僕たちにとって非常に大きいよ」と勝利を喜んだ。ジョー・マドン監督は「あれは私のサインではない。彼の判断だよ」と決勝スクイズがバイエズの独断であったことを認めつつも、「彼は相手投手や相手の守備位置をしっかり見て、やるべきことをやったんだ」とバイエズの判断を称えていた。

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