端島(軍艦島)のかつての暮らしなどを紹介する長崎市松が枝町の「軍艦島デジタルミュージアム」は12日、軍艦島上空を飛行しているような体験ができる新コンテンツ「すすむVR」を導入した。
「すすむVR」は、VR(仮想現実)やCGのコンテンツを制作するドリロボ(東京)が2017年に完成させた最新システム。コントローラーを使って操作する通常のVRと異なり、自転車型トレーニング器具と映像が連動している。ペダルをこぐと前に進んでいるように感じ、こぐのを止めると映像も止まる。
同ミュージアムの「すすむVR」では、地上からの高さ約3~30メートルの視点から、軍艦島西側の海岸線や端島小中学校のグラウンド、島民が暮らした65号棟の中庭など4カ所5場面を見ることができる。映像は17年冬にドローンで撮影した。
同ミュージアムの広報担当者は「上空からの映像で、より建物に近づくことができる。軍艦島に行く機会のない人も、上陸しているような体験をしてほしい」と呼び掛けている。
軍艦島を“遊覧飛行” 「すすむVR」導入
- Published
- 2018/09/15 00:12 (JST)
- Updated
- 2018/12/11 12:17 (JST)
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