「助け合い隊」 飯盛に発足 高齢者や子育て世代支援

 高齢者らの困り事や子育て世代を支援しようと、諫早市飯盛町の女性有志でつくるボランティア組織「地域共生助け合い隊」が13日夜、同町内で発足会を開いた。医療と介護、生活支援を一体的に提供する市の地域包括ケアシステム構築の一環で、市内全19地区で住民同士の支え合い組織づくりを目指す中、先駆け的なモデルになりそうだ。
 同町は人口約7300人のうち、65歳以上が約32%を占める一方、子育て世代も多い。飯盛地域まちづくり協議会は昨年、イベント中心から住民の生活支援策を検討。今年春、町内の高齢者ら約300人に対するアンケートで、ごみ出しや話し相手などの困り事を把握。隣近所で助け合える態勢を整えることにした。
 「助け合い隊」は、同町内の17地区、40~80代の女性73人が登録。生活支援はごみ出しや買い物代行、病院への付き添いなど10項目あり、ワンコイン(100~500円)で利用できる。子育て世代を支えるため、緊急時の見守りや一時預かりも加えた。自治会や民生委員、特別養護老人ホーム(特養)などとも連携し、情報交換や登録者の研修などにも取り組む。
 発足会で藤本八重子代表(69)は「行政の手が届きにくい面を元気なおばちゃんパワーでカバーしたい。助けたり、助けられたり、お互いさまの心で住み慣れた地域で楽しく暮らす一歩」と話した。問い合わせは藤本代表(電0957・48・1938)。

「地域共生助け合い隊」の発足会で諫早市の高齢化の現状などを学ぶ参加者=諫早市飯盛町、飯盛ふれあい会館

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