ヤンキース・ジャッジが帰還 守備固めとして試合復帰

ヤンキースに主砲が帰還だ。日本時間9月15日、本拠地、ヤンキー・スタジアムで迎えたブルージェイズ戦で右手首の骨折により戦線離脱していたアーロン・ジャッジが故障者リスト(DL)から復帰し地元ファンを沸かせた。ワイルドカード争いがし烈な今、チームに心強い味方が帰ってきた。

ジャッジは日本時間7月27日のロイヤルズ戦でスタメン出場を果たしたが、初回の打席で死球を受けたことで右手首を骨折。すぐにDL入りをし、当初は3週間で復帰予定もその後のMRI検査で実現は難しいと発表されていた。その後、リハビリを続けたジャッジは迎えた本日のブルージェイズ戦の試合前には打撃練習を行い、快音を連発していた。すぐにはスタメン復帰とはならずベンチスタート。それでもチームは彼の復帰を祝福しているかのように序盤から猛打を発揮し、7回終了時点で9-0と大量リードし主導権を握った。

そして8回、ヤンキースの選手達が守備位置に就く際、球場が大歓声に包まれた。背番号99が久々にライトの守備に就くとファンも彼の復帰を喜んだ。彼の守備機会はなかったが、チームとしてはジャッジがグラウンドに帰ってきたことが大きな力となり、その裏の攻撃でダメ押しの追加点を挙げ11-0でブルージェイズを下した。ジャッジの打席は次戦以降にお預けとなったものの、ヤンキースにとって印象深い日となったことだろう。

アーロン・ブーン監督は「ジャッジはまだ万全な状態ではない。当面は代走や守備固めといった起用をしながら彼自身はリハビリを続けることになるだろう」と話している。たとえスタメンでなくともジャッジは今やチームに欠かすことのできない存在であり、グラウンドに立つだけでもチームに勢いを与える。ヤンキースは主砲の完全復活のために慎重に起用していく予定だ。果たして復帰初本塁打はいつになるのか。多くのファンが彼の一発を待っている。

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