【新型コロナ】「歯を食いしばって乗り越える」 神奈川の宣言解除見送り

政府諮問委員会の終了後に記者団の取材に応じる黒岩祐治知事=東京都内

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言を巡り、神奈川県は21日の宣言解除が見送られた。新規感染者数が解除の目安に届かなかったほか、東京都の状況なども踏まえた上で、首都圏全体で総合的に判断された。黒岩祐治知事は「神奈川の感染者数が多かったが、歯を食いしばって乗り越えたい」と語った。

 県の集計では、14~20日の1週間で県内の新規感染者数は99人。人口10万人当たりだと1.08人となり、解除の目安「0.5人以下」を上回った。宣言継続地域の中で最も高い数値で、病院でのクラスター(感染者集団)発生が影響した。全体の4割は病院と福祉施設での感染者という。1週間単位の推移で見ても、7~13日(73人)より多かった。

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