メクル第306号 佐世保で「ぼうさいキッズチャレンジ」

 災害(さいがい)が起きたときに役に立つ技術(ぎじゅつ)や知識(ちしき)を学ぶ「ぼうさいキッズチャレンジ」が2日、長崎県佐世保(させぼ)市上本山町の桧台(ひのきだい)第1公園であり、小学生や保護者(ほごしゃ)ら約60人が非常(ひじょう)食の調理や消火活動を体験しました。

 9月1日の「防災(ぼうさい)の日」に合わせ、自分の身を守る方法を親子で楽しみながら学んでもらおうと、地元の子ども会が初めて開きました。

 子どもたちは、水を入れた消火器で火を消したり、身の回りの物でけがや病気の人を運ぶ担架(たんか)を作ったりする体験をしました。

 このうち「サバイバル・メシタキ」では、アルミ缶(かん)のふたを取ったり穴(あな)を開けたりして「釜(かま)」と「かまど」を作り、炊飯(すいはん)に挑戦(ちょうせん)。もくもくとふき出す煙(けむり)に悪戦苦闘(くとう)しながら、小さく切った紙パックをかまどに入れて火を燃(も)やし続け、約40分後にふっくらとした米を炊(た)きあげました。

 佐世保市立中里小4年の長塚慶(ながつかけい)君(10)は「煙が苦手。目がいたくて大変だった」と苦笑い。同校3年の長濱楓花(ながはまふうか)さん(8)は「火が缶から出てくるのがこわかったけれど、がんばって作ったからおいしい」と声をはずませました。

アルミ缶で米を炊く子どもたち=佐世保市、桧台第1公園

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