「普通の生活保障を」 子の貧困対策求めシンポ

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 知事選を前に子どもの貧困に関する議論を深めようと、沖縄子どもの貧困白書編集委員会は15日、シンポジウム「子どもの姿から見る知事選」を那覇市おもろまちの市職員厚生会館で開いた。島袋純琉球大学教授は、沖縄振興予算が結果的に子どもの貧困対策や福祉予算を削る構造を生むと指摘し「知事は人々が普通に教育を受け、普通に生活する権利を保障してほしい」と訴えた。120人以上が来場し、登壇した識者らの意見に耳を傾けた。

 島袋教授は、沖縄振興予算の補助事業の負担金が、市町村の財政を圧迫し、就学援助や生活保護費など福祉予算が削減される構造を説明した。

 子どもの貧困に関する県の調査を担当した県子ども総合研究所の堀川愛所長は「安定した支援や安心できる暮らしの保障が必要だ」と求めた。一般社団法人ダイモンの糸数温子さんは、貧困対策を期限のある補助金で担うことへ警鐘を鳴らした。シンポは加藤彰彦沖縄大学元学長、上間陽子琉球大教授、平良斗星FM那覇会長も登壇した。