今年はマツタケの当たり年? 高畠・猛暑、降雨など絶好条件

 秋の味覚マツタケが、県内有数の産地・高畠町の直売店などに並び始めた。昨年は豊作予想から一転、不作となったが、今季は8月の猛暑、9月の降雨で絶好の生育環境だという。地元では「今年は出るぞ」との話が広がっており、2年ぶりの豊作に期待が高まる。ただ、マツタケは天候に左右されやすく、関係者は「生育条件に合う天気が続いてほしい」と天を仰ぐ。

 マツタケの生育には、日中と夜間の寒暖差に加え、適度な雨量が必要とされる。今年は記録的な猛暑が続いた上、9月に入ると急に涼しくなり、雨にも恵まれた。置賜各地から仕入れている「フレッシュマートたねや」=同町上和田=の佐藤守重さん(46)は、夏場の高温少雨で例年になく豊作に沸いた2010年を例に挙げ、「似た天候の今年は豊作が期待できそう」と語る。

 同店には12日、収穫時期の早い「土用マツタケ」が今年初めて入荷。15日には店内に10~80グラムの土用マツタケ50本ほどが並んだ。価格は「例年並みの100グラム5千円から」という。常連客の上山市に住む女性(65)は早速5本購入し「この季節を楽しみに待っていた。マツタケご飯にしよう」と頬を緩めた。

 佐藤さんの話では、気候条件がそろえば、香りと食感に優れた「秋マツタケ」は今月下旬から出回り始め、収穫のピークは来月上旬という。

 2週間ほど前から毎日山に入り、マツタケの生育状況を確認しているという米沢市の男性(71)は「山に水分がたっぷりあり、今年はたくさん採れそう。本格的な収穫は1週間後かな」とニヤッとしながら話した。

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