なぜ?消滅危機から復活の格子柄「タータン」 神戸ファッション美術館で解説

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タータンの歴史や魅力を語る奥田実紀さん=神戸ファッション美術館

 スコットランドで織物の模様として発展した格子柄「タータン」の研究家として知られる作家、奥田実紀さんの講演会が15日、神戸ファッション美術館(神戸市東灘区向洋町中2)で開かれた。17世紀に訪れた消滅の危機から復活した経緯や魅力などを語り、約70人が耳を傾けた。

 同館で始まった「スコットランドからの贈りもの タータン展」(神戸新聞社など主催)の関連行事。同展では、100種類以上の布地や資料など計約250点を展示している。奥田さんも企画に協力した。

 奥田さんによると、タータンはもともと、羊毛であや織りされた格子柄の布地のこと。17世紀、発祥の地でもあるスコットランド北部の人々が起こした反乱を機に、タータンは法律で着用禁止になった。だが、1822年に英国王ジョージ4世がスコットランドを訪問する際に身に着けたことなどで復活を遂げたという。

 19世紀に入るとビクトリア女王夫妻による支持が追い風となり、スコットランド以外にも広まったとされる。現在、現地の登記所には7千種類以上が登録されているといい、奥田さんは「同じ柄でも色の組み合わせで雰囲気ががらりと変わる。種類が無限で、時代の流れを感じさせない」と魅力を語った。

 11月11日まで。月曜休館(9月17、24日、10月8日は開館し翌日休館)。一般千円ほか。同館TEL078・858・0050 (末永陽子)