親子3人で夢舞台、ハンドボール

3人そろって地元国体に臨んでいる藤坂明雄さん(中)、長男の知輝さん(左)、三男の尚輝さん=9月10日、福井県永平寺町の北陸電力福井体育館

 父子で追いかけた夢の舞台が始まった。藤坂明雄さん(45)=福井県鯖江市、長男知輝さん(22)=福井市、三男尚輝さん(16)=鯖江市=が、3人そろって福井しあわせ元気国体のハンドボールに臨んでいる。審判、選手で立場は違っても、目指す場所は同じ「決勝」。成年男子の知輝さんは9月13日の初戦で惜敗したが、死力を尽くしたプレーを見せ、父と弟に夢を託した。

 富山県氷見市出身の明雄さんは日本リーグ北陸電力の元選手。現役引退後も審判として競技に携わり、クラブチームや学校の部活動を指導する時もある。自宅に実物のゴールや作戦板があり、テレビには日本リーグの試合が流れている。子どもたちがハンドボールを始めたのは「完全に父の影響でしかない」(知輝さん)という。

 子どもたちの試合を振り返り、明雄さんがアドバイスする。家族の中でハンドボールの話題が必ず出る環境で、子どもたちも努力を重ね、知輝さんは北陸電力、尚輝さんは北陸高で、ともに父と同じポジションの左45度でプレーする。

 明雄さんは、知輝さんの北陸電力入社が決まった約4年前から親子での福井国体出場を意識した。今年3月、まず自身の審判団入りが決定。8月下旬には知輝さんが成年男子、尚輝さんも少年男子で出場が決まった。

 特に尚輝さんはチーム唯一の1年生だ。県外の大学に通う次男も含め4人での出場こそならなかったが、明雄さんは親子で国体に臨めることを「とてもうれしいこと。尚輝は戦力でないと選んでもらえない。けがもあり心配だったが良かった」と喜んだ。

 尚輝さんは「チームのために働きたい。活躍して福井の人にもっとハンドボールを知ってほしい」と頼もしい。日本リーグでも審判を務める明雄さんも「これまで国体の審判は3位決定戦までが最高」と決勝の舞台を見据える。

 13日の試合前、「(チームに)流れを持ってくるプレーをしたい」と意気込んでいた知輝さん。言葉通り、同点で迎えた延長後半の立ち上がりにゴールを決めて勢いをもたらしたが、「張り切りすぎてミスも多かった」と悔しさをにじませる。14日に初戦を迎える弟に「試合に出たら落ち着いてプレーしてほしい」とエールを送った。

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