長崎・対馬で日韓慰霊祭

市民ら、済州島虐殺70年

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「4.3事件」から70年を迎え、長崎県対馬市で開かれた日韓合同の慰霊祭=16日

 韓国南部の済州島で島民数万人が虐殺された1948年の「4.3事件」から今年で70年を迎え、多くの遺体が流れ着いたとされる長崎県対馬市で16日、日本と韓国の市民が企画した初の慰霊祭が開かれた。在日コリアンの詩人金時鐘さん(89)=奈良県生駒市=が実行委員長を務め、両国の約80人が犠牲者を追悼した。

 事件は朝鮮半島の南北分断に反対した左派勢力の一部が蜂起したことを機に、警察や軍が住民を虐殺した。慰霊祭は対馬北部の佐護湾近くであり、鎮魂の儀式などが行われた。金時鐘さんは参加できなかったが「植民地統治後の日韓の実態を省みる契機にもなる」とのメッセージを寄せた。