「ドーカイ、ドーカイ」街に熱気 藤崎宮例大祭・神幸行列

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勢子らの掛け声とともに、勇壮に繰り広げられた「馬追い」=16日午前、熊本市中央区の日銀熊本支店前(高見伸) 
にぎやかに練り歩く勢子たち=熊本市中央区(池田祐介)

 藤崎八旛宮(熊本市中央区井川淵町)の例大祭は16日、ハイライトの神幸行列があった。平成最後の今年は、戦後最多の70団体が飾り馬を奉納。色とりどりの法被に身を包んだ勢子[せこ]約1万5千人が、秋空に祭りばやしを響かせた。

 神幸行列は、みこしに乗った神が氏子の家々に幸を分け与える祭事。往路の「朝随兵[ずいびょう]」は同宮からアーケード街を通って同区新町の御旅所に向かい、復路「夕随兵」は国道3号などを経由して戻る。勢子たちは掛け声を上げながら、約9キロを練り歩いた。

 午前6時。日の出とともに雅楽が流れる境内を神職やみこし、甲冑姿の「随兵」らが厳かに出発。熊本新町獅子保存会による獅子舞の後、飾り馬を引き連れた奉納団体が次々と繰り出し、辺りはお祭りムード一色に。

 同区山崎町の日銀熊本支店前では奉納団体が呼び物の「馬追い」を披露。詰め掛けた観衆の前を、口取りに導かれた馬に続いて「ドーカイ、ドーカイ」と声を張り上げながら勢子たちが駆け抜けた。

 帰省して20年ぶりに馬追いを見たという大阪府吹田市の森口直子さん(42)は「昔ほど飾り馬を暴れさせることなく、品が良くなった印象です」。祭りを撮り続けている熊本市東区のアマチュアカメラマン、足立憲一さん(82)は「時代とともに祭りも変わってきたが、このリズムを聞くと撮りたい意欲がかき立てられますね」とカメラを向けていた。(小山智史、林田貴広)