ハイビーム活用強化、道路29路線を指定 広島県警

 夜間や夕暮れの交通死亡事故の減少に向け、広島県警は18日から、県内の道路29路線を「上向きライト(ハイビーム)活用強化路線」に指定する。ステッカーを張るなどして周知し、上向きライトの定着状況も調べる。中国地方の5県警では初の試みとなる。

 広島県内全26署から1~2路線を選定。広島市中区の舟入通り(3・5キロ)▽広島市安佐南区の安川通り(7キロ)▽福山市、神石高原町の国道182号(40キロ)など、過去に道路横断中の歩行者たちが車にはねられる死亡事故が多発し、夜間の車の通行量や街路灯が少ない道路を抽出した。

 指定路線では、街灯の支柱に「上向きライト活用」と書いた縦80センチ、横20センチの反射材ステッカーを張る。路線の一部で指定前後の上向きライトの点灯率を調べ定着度合いを確認する。

 県警によると、県内で昨年起きた交通死亡事故の犠牲者91人のうち、31人の歩行者は薄暮や夜間に道路を渡っていた際などに車やバイクにはねられた。31人のうち30人は下向きライトや無灯火の車両にはねられており、県警の実況見分では、30人中24人は、車両が上向きライトにしていれば死亡に至らなかった可能性があるという。

 国家公安委員会が告示する「交通の方法に関する教則」は、対向車との行き違いや先行車の直後を走る場合を除き、上向きライトを活用するよう明記している。しかし県警によると、周囲の車や歩行者に迷惑が掛かるとのドライバー心理から定着していないのが現状。交通企画課は「通常は上向きライトにし、状況に応じて小まめに切り替える運転を浸透させたい」としている。

下向きライトで前方を照らした時の見え具合。約20メートル先の歩行者(赤色灯が目印)は、足元がうっすら見える程度
上向きライトで照らした場合。前方の歩行者の姿がはっきり分かる

Follow

中国新聞

on

©株式会社中国新聞社

カープや高校野球の情報が満載

カープやサンフレッチェ、高校野球などの情報をいち早くお届けする中国新聞社のモバイルサイトです。スマホでもガラケーでもOK!

詳しくはこちら