親子が実践型防災キャンプ 北陸初、高岡でJC北信越協が実施

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 実際の避難所生活を想定した実践型キャンプ「親子防災キャンプin富山」は16日、高岡市木津小で1泊2日の日程で始まった。日本青年会議所(JC)北陸信越地区協議会持続可能な地域創造委員会が、災害に強い地域づくりを進めようと、北陸三県で初めて企画した。親子25人が体育館の床に段ボールを敷いて寝たり、ポリ袋を使って炊飯したりと、災害時に役立つ知識と技術を身に付けた。

 防災キャンプは避難所名簿の作成からスタート。住所や名前をはじめ、アレルギーの有無や医師などの資格を記入した。就寝スペースを確保する際は、段ボールを床に敷き、隣の家族の目隠しになるよう段ボールで壁を作った。

 少ない水と調理器具で温かい料理を作るため、ポリ袋にニンジンやジャガイモなどの食材を入れて湯煎する「パッククッキング」にも挑戦。新聞紙でスリッパを作ったり、ペットボトルでランタンを作ったりと、少しでも快適に避難生活を送る知恵を学んだ。

 中越地震の経験者の話に耳を傾けたほか、伝言ゲームを通して正しく情報を伝達する難しさを実感。十分に配給されない食料を、グループ内でどう配分するかといった、避難所で実際に起こる課題にも取り組んだ。

 最初はキャンプを楽しんでいた子どもたちも、段ボール1枚の上で寝る時の床の固さを実感したようで、木津小5年の木津芳椛(よしか)さんは「災害に遭った人の大変さがよく分かった。もし避難所で生活することになったら、みんなで助け合っていきたい」と話した。

 北信越5県の持続可能な地域創造委員会のメンバー25人が運営した。防災キャンプが盛んな新潟県上越市の小谷茂委員長(40)は「災害が少ない北陸三県では避難所開設の経験がほとんどない。災害に強い地域は地元の住民がつくるしかなく、新潟県の経験を生かしてほしい」と強調した。