感性光る力作 一堂に 「第63回県展」16日開幕

 県内最大の美術公募展「第63回県展」(県、県教委、県美術協会、県文化団体協議会主催、長崎新聞社など後援)が16日、長崎市出島町の県美術館で開幕した。7部門の入賞・入選作735点を展示。創造性あふれる秀作が一堂に会し、初日から大勢の来館者でにぎわった。
 展示しているのは、日本画31点、洋画88点、彫刻13点、工芸37点、書242点、写真234点、デザイン90点。最高賞の西望平和賞に輝いた西海市大瀬戸町の林俊範さん(69)の日本画「憩う」をはじめ、感性の光る力作が並ぶ。
 祖父が洋画部門で入選し、家族と訪れた長崎市立高城台小5年の山口凛寧さん(10)は、「奥行きなどリアルな作品があってすごい。おじいちゃんも上手だった。おめでとうと伝えたい」と話した。
 この日は開場式もあり、約420人が出席した。県展会長の中村法道知事は「幅広い世代に出品いただき、芸術の魅力を存分に堪能できる展示になった」とあいさつ。テープカットして開幕を祝った。
 長崎会場は30日まで。その後、佐世保、諫早各会場に移り、移動展(壱岐、平戸各市)も開く。

大勢の美術ファンでにぎわう県展会場=長崎市、県美術館

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