那覇西(女子)興南(男子)V 沖縄県高校ハンドボール選手権

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 ハンドボールの第53回県高校選手権大会最終日は16日、八重瀬町具志頭社会体育館で男女の決勝を行い、女子は那覇西が接戦の末に24―22で浦添に競り勝ち、6年ぶり8回目の栄冠を手にした。男子は興南が31―24でコザに快勝し、12年連続34回目の頂点に立った。

◇女子・那覇西 堅守で浦添止める

 23―22、那覇西リードで迎えた残り1分。浦添がセットプレーを仕掛ける。那覇西ベンチが警戒して「ポストー」と叫ぶと同時に、パスが送られる。そこを4人が挟み込み、ルーズボールを奪い取った。すかさずタイムアウト。再開直後、プレーヤーが1人多くコートに立つミスで、浦添は1人退場に。残り29秒。那覇西の優勝への扉が開き始める。右側から相手守備をずらし、左45度の喜納歩菜が「お願い」と託したボールを、左サイドの宮里真帆が「絶対決める」とネットを揺らした。遠のいていた優勝をつかんだ選手らは、歓喜の涙で抱き合った。

 那覇西は14人中7人が負傷し、GKもコートプレーヤーが代理を務める厳しい状態だった。決勝序盤は浦添のセットプレーにカバーが遅れた。

 だが、堅守が武器の那覇西。守備で上地汐杏蘭や宮城奈月らが一歩目のスピードを上げると、浦添の足とボールを止めて単発な展開にさせる。攻撃は1年の久場川かりんが相手を引きつけ、シュート力のある喜納や上地が打ち込んだ。尻上がりに調子を上げ、強豪浦添に競り勝った。

 喜納は「練習もきつく、比嘉律監督から怒られることもあったけど、皆で優勝しようとやってきた」と声を震わせて泣いたり笑ったり。チーム最多9得点の上地は「全国でも戦うため、県内ではこれからも負けたくない」と意気込む。

 膝のけがでベンチに下がっていた金城有華主将は「自分も膝を治し来年夏の全国総体前には復帰して、全国制覇を目指したい」と力を込めた。

 (嘉陽拓也)