イチローがマイアミ復帰!? MLB公式提案の仰天FA移籍プランに登場

マリナーズのイチロー【写真:Getty Images】

コロン、ベルトレ、ジーグラーと"オッさんカルテット"結成!?

“夢のチーム”を作って見よう――。MLB公式サイトが、今オフにフリーエージェント(FA)になる選手などを中心に、「こうなったら面白い」「こうなる可能性もある」という移籍リストを掲載した。今オフにはブライス・ハーパー外野手(ナショナルズ)、マニー・マチャド内野手(ドジャース)に加え、契約破棄の権利を持つクレイトン・カーショー投手(ドジャース)など、超大物がFAになる。この球団にこの選手が行ったら……という企画に、マリナーズ会長付特別補佐であり、現役を続けているイチロー外野手も登場した。

 大物FAが目白押しで大いに盛り上がりそうな今オフ。MLB公式サイトが掲載した移籍リストは、一応、「可能性が高い順」という注釈つきでナンバリングされている。

 イチローが登場したのは、「10番目の可能性」。45歳のバートロ・コロン、39歳のエイドリアン・ベルトレ(ともにレンジャーズ)、38歳のブラッド・ジーグラー(ダイヤモンドバックス)、44歳のイチローがマーリンズかレイズに移籍する……というシナリオだ。

 記事では「彼らは球界でも最年長者たちだ。そんな彼らが、フロリダで揃ってユニホームを脱ぐというわけだ。コロン、ベルトレ、イチローが同じチームに在籍するということがどれだけ興味深いか、想像してみよう。彼ら4人の長老たちが20代の若輩者たちに囲まれるということで、マーリンズが最も面白いスタイルを持つ球団になるかもしれない。それに加え、デレク・ジーターは試合後に(彼らの中の)誰かと一緒に夕食に出掛けられるだろう」と、”オッさん軍団”の終の棲家として、温暖なフロリダ州にある2球団を推薦している。

ハーパー、マチャドら大物FA選手の行方も信憑性は?

 さらに12位では、ハーパー、マチャド、ジョー・マウアー(ツインズ)、ベルトレ、イチローがエンゼルスと契約し、プホルス、トラウトと「近い将来殿堂入り打線」結成……というシナリオも掲載されている。

 もちろん、この記事は半分以上がお遊び。「信憑性がある」とされるトップ3にしても、以下の通り。

1位:ハーパーがカブスに移籍し、クリス・ブライアントとコンビを組む……ハーパーとブライアントはともにラスベガス出身で、少年野球のトラベルリーグで一緒にプレー。そしてMLBではともに新人王を獲得している。

2位:マチャドがインディアンスへ移籍……マチャドが三塁に入ってホセ・ラミレス内野手が三塁から二塁へ回り、遊撃のフランシスコ・リンドーア内野手と合わせ、少なくとも向こう5年は安泰な鉄壁の内野陣が結成される。

3位:ハーパーがヤンキースへ移籍……ジャッジ、スタントンと強烈なスラッガーが揃った打線になる。ハーパーは10代の頃、米誌「スポーツイラストレイテッド」に対し「ヤンキースに入るのが夢」と語っている。

 真面目ではあるが、実現性に関しては疑問符がつくものばかりだ。

強力救援投手陣がレイズで豪華リレー、WBC優勝メンバー全員パドレスへ?

 この他のシナリオでも、“夢のチーム”が結成されている。

◯ミラー(インディアンス)、キンブレル(レッドソックス)、ファミリア(アスレチックス)、ブリットン(ヤンキース)、オッタビーノ(ロッキーズ)、ヘレーラ(ナショナルズ)といった強力セットアッパー、クローザーが、救援投手だけで試合を作る「ブルペンデー」のあるレイズに移籍する。

◯カーショー、カイケル(アストロズ)、コービン(ダイヤモンドバックス)がレッドソックスに移籍し、セール、プライスと強力左腕先発5人衆を形成。

◯アダム・ジョーンズ(オリオールズ)、アンドリュー・マカッチェン(ヤンキース)、ダニエル・マーフィー(カブス)、ジョナサン・ルクロイ(アスレチックス)、イアン・キンズラー(レッドソックス)、J・A・ハップ(ヤンキース)、ミラーがパドレスに移籍。全員が2017年ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で初優勝した米国代表メンバーで、パドレスを立て直す。

 先日は大谷翔平が「9人全員同じ選手で全ポジションを守ったら?」というお遊び企画で選択肢にあげられたが、今回はイチローがネタに。ベルトレ、コロン、イチロー、ジーグラーの4人は、やはり米国人から見ても“レジェンド”の域に達する大ベテランのようだ。(Full-Count編集部)

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