【平成の長崎】ショベルカーも悪戦苦闘 島原の土石流被害 平成5(1993)年

 再び雲仙・普賢岳のふもとの水無川を襲った大規模な土石流被害に見舞われた島原市では5月3日、河川流域などで大量にたい積した土砂を除去する復旧作業が、本格的に始まった。前回と同じコースをたどった土石流で新たに被災した家屋は、島原市の住家と非住家81棟に上った。被災面積はさらに30㌶広がり、28日と合わせ約100㌶となった。徹夜で復旧作業が続いていた国道57号は午前6時開通したが、国道251号の復旧は4日夕になる見込み。(平成5年5月4日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

土石流で流された巨岩に復旧作業のショベルカーも悪戦苦闘=島原市南安徳町
土石流で流されてきた巨大な岩のそばを歩く住民
5月2日の土石流で全、半壊した島原市中安徳町の住宅

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