高校生1万人署名活動 19期実行委 結成集会 長崎 SNSを積極活用 核問題の勉強会開催

 核兵器廃絶を訴える署名を集めている「高校生1万人署名活動実行委員会」は17日、長崎市内で第19期メンバーの結成集会を開いた。会員制交流サイト(SNS)を積極活用し活動の輪を広げることや、核問題への知識を深める勉強会開催など今期の目標を決めた。
 集会には県南地区の高校生ら27人が参加。それぞれ自己紹介や決意表明をし、これまでの活動報告もあった。初参加の創成館高2年、森沙緒里さん(17)=諫早市=は「友人から誘われ、勇気を出して参加した。高校生だからこそ感じることを伝えたい」と語った。
 署名活動は2001年に始まり、毎年夏、全国のメンバーが1年かけて集めた署名を「高校生平和大使」がスイス・ジュネーブの国連欧州本部へ届けている。平和大使は10月5日に発表予定の今年のノーベル平和賞の候補に挙がっている。
 8月時点の累計署名数は約179万筆。そのほとんどが国連欧州本部に保管されているが、保管の余力がなくなっている。このため平和大使側は今後、署名用紙をいったん提出した後、持ち帰り、データ化した署名を保管用として同本部に提出することを検討している。

結成集会で自己紹介や決意表明をする高校生1万人署名活動実行委員会のメンバー=長崎市大黒町、長崎自治労会館

© 株式会社長崎新聞社