今夏にクリスティアーノ・ロナウドが去ったレアル・マドリードは、より組織としてまとまってきた印象がある。これまではロナウド頼みの部分もあったが、今季はカリム・ベンゼマやガレス・ベイルも穴を埋めようと結果を出しており、チームからはエゴが消えたようにも見える。
しかしスペイン『MARCA』は、ロナウド退団でもう1つのエゴが出てきているのではないかと危惧している。それはDFセルヒオ・ラモスだ。ラモスはレアルのリーダーであり、長くチームをまとめてきた大黒柱だ。重要な選手なのは間違いないのだが、ロナウドが退団して以降のレアルではラモスがPKやフリーキックのキッカーを担当する機会が増えている。
特にPKに関しては自信をつけさせるために前線の選手に蹴らせるべきではないかとの意見も出ているのだが、ラモスは我しかいないとばかりに堂々とキッカーを担当している。フリーキックもラモスはそれほど精度が高いわけでもなく、チームにはベイルやトニ・クロースなど高精度のキックを誇る選手がいる。わざわざラモスが直接狙う必要もないはずだ。
同メディアは指揮官フレン・ロペテギがしっかりと管理すべきと伝えているが、ロナウド退団で見え始めてきたラモスのエゴをどうコントロールしていくのか。これが新たな課題となるかもしれない。