ゼロから勉強、地域ぐるみの挑戦実る 養蜂2年目で初の蜜収穫に成功

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初めて収穫した蜂蜜をPRする「Bee夢クラブ」のメンバー=ひかみ成松交流館

 昨年からニホンミツバチの養蜂に挑戦している兵庫県丹波市氷上町の中央地区自治振興会が、2年目にして初めて蜂蜜の収穫に成功した。巣箱作りから収穫まで全て手作業で行い、純度100%。将来的には収穫量を増やし、売り上げを地域行事などに役立てたいという。瓶に詰め「日本ミツバチ百花はちみつ」(200グラム)として、税込み1500円で販売している。

 自主財源につながるような事業を模索していた同振興会。「最近、ミツバチによる受粉が不調」という地元農家の嘆きを聞き、その手助けにもなればと、有志が「Bee夢(ビーム)クラブ」を立ち上げて養蜂に乗りだした。

 専門書で勉強するなど、意気込んで臨んだ1年目だったが、あえなく失敗に終わった。見よう見まねでスギの丸太をくりぬいて巣箱とし、氷上地域内の約10カ所に置いたが、うまくハチが入らなかった。その反省を生かし、今年は湿度や日当たりなどの条件に気を配って、山裾など15カ所に巣箱を設置。そのうち三つにハチが巣をかけ、計約12キロの蜂蜜を収穫した。

 外敵からハチを守るために同クラブのメンバーも奔走した。近くでクマの目撃情報が入ればすぐに巣箱を避難させたほか、エサの砂糖水を狙うイタチ対策として囲いも手作りした。代表の三崎浩さん(72)は「わが子のように大切に世話をしたかいもあり、想像以上に甘みが濃い」と初収穫を喜ぶ。

 蜂蜜は約60個限定。11月に成松商店街で開かれる「丹波甲賀の里軽トラ市」など地域行事で販売するほか、地元のひかみ成松交流館内で毎週月、火曜に開店するカフェ(午前9時半~午後3時半)でスイーツに加工して提供する予定。在庫があれば個別の注文も受け付ける。ひかみ成松交流館TEL0795・82・9800 (大田将之)