「客引き」全業種禁止 熊本市条例案 5万円以下罰則も

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客引き行為全てを取り締まる条例の素案が示された熊本市議会教育市民委員会=市議会棟

 熊本市は18日、市中心商店街での客引き行為全てを取り締まる条例を制定する方針を明らかにした。風俗営業に該当しないため、風営法や県条例では対象外のガールズバーや居酒屋、カラオケ店などをはじめ全業種の客引き行為を禁止し、罰則も設ける。12月定例市議会で条例案を提出し、来年4月施行を目指す。

 同日の市議会教育市民委員会で条例素案を示した。市によると、規制するエリアは上通、下通のアーケード周辺に限定。客引きのほか、客待ち行為や勧誘行為なども取り締まる。市による指導や警告、命令に応じない場合は5万円以下の過料を取る。

 市が違反行為をビデオ撮影したり、店舗への立ち入り調査したりすることも可能にし、調査に応じない場合も同様の罰則を科す。違反行為をした店舗や氏名は公表する。チラシやティッシュの配布は対象外。

 市は県警OBなどを指導員として採用し、県警や商店街関係者と協力し、パトロールに取り組む。市は「熊本地震の復興特需に乗じ、悪質な客引きが県外から流入しており、市民や観光客の安全・安心を守りたい」と話している。

 市によると、2016年から客引きによる県警への苦情が急増。今年も8月末までに849件寄せられ、17年1年間の537件を超えた。客引きによる料金トラブルも少なくとも91件発生。6月には商店街などが市に規制強化を要望していた。(高橋俊啓)

(2018年9月19日付 熊本日日新聞朝刊掲載)