JFEエンジ、川崎市からエネルギー循環型ごみ収集システム受注

 JFEエンジニアリング(社長・大下元氏)は18日、川崎市から廃棄物発電を活用したエネルギー循環型ごみ収集システム「ZeroE」を受注したと発表した。受注額は5900万円(税別)。EVごみ収集車によるごみ収集を行うもので電池交換型のEVごみ収集システムは国内初。本件を契機に積極的に拡販し、5年後までに50セットの販売を目指す。

 本システムはEVごみ収集車と電池ステーションで構成。焼却施設における廃棄物発電で得られる電気を敷地内の電池ステーションへ送電して電池を充電し、EVごみ収集車に搭載してごみ収集を行うシステム。電池ステーションで短時間に電池交換を行うことができるため、1日の走行距離を確保しつつ効率的なごみ収集作業が可能となる。電池交換は約3分と短時間で済み、災害時の非常用電源としても活用できる。

 電池ステーションは川崎市浮島処理センター(川崎区浮島町)内に設置。同社が設計・建設を行い1995年に稼働している。発電出力は1万2500キロワットで、同社は20年以上同施設のメンテナンスも行っている。2016年3月からは同センターから発電された電気を用いて1年間の実証試験を行い、実用化に向けた検証を行ってきた。

© 株式会社鉄鋼新聞社