東胆振3町の全小中学校で13日ぶり授業再開

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 胆振東部地震で、臨時休校が続いていた厚真とむかわ両町の全9小中学校が18日から、13日ぶりで授業を再開した。先週、授業が始まった安平町の小学校では断水などで中止だった給食が始まったが、校舎が破損して使えない早来中は仮設校舎の建設が検討される事態となっている。避難所が併設されている校舎も多いため、児童、生徒が日常生活を取り戻すにはまだ時間が必要な状況だ。厚真町教育委員会は「各校にカウンセラーを配置させるなどして、子どもたちの心のケアに当たっていきたい」と話している。

 厚真町では2小学校(児童249人)と2中学校(生徒105人)が同時に再開した。このうち厚真中央小(池田健人校長、155人)では午前9時前、マイクロバスや保護者の送迎などで児童が元気な笑顔で登校。教員と「元気だったよ」「学校に来られてうれしい」などと声を掛けたり、ハイタッチしながら再会を喜んでいた。

 登校した148人は、各教室で約2週間ぶりに顔を合わせた友人同士が笑顔ではしゃいだり、担任の話に耳を傾けていた。同小は避難所になっており、同日午前10時現在、71人が体育館と音楽室で生活している。このため同小は体育館を使わず、2階ホールのスペースなどを活用して授業を行う。

 児童のうち約20人ほどが避難生活をしている。このため、池田校長は「心を痛めている児童がいる可能性があるので細心の注意を払いながら、ケアに当たっていきたい」と話した。町教委ではカウンセラーの配置や巡回について協議を進めている。

 安平町では14日までに授業を再開、4小学校(児童340人)と2中学校(生徒189人)で給食がスタート、子どもたちは友だちと一緒に昼食時間を満喫していた。

 校舎が壊れ授業に支障が出ている学校もある。追分小は地面に地割れが見つかり周辺が立ち入り禁止。授業は追分中で行っている。早来中も体育館の損傷などのため校舎は使えず、生徒たちは早来公民館で学んでいる。

 町教委によると、追分小校舎は専門の調査が入り状況を把握した後に改修に入るが「損傷が少なければ1カ月ぐらいで再開できるのでは」と見通す。早来中は1971年度(昭和46年度)、72年度に建設され、老朽化も進み、体育館を中心に大きな被害を受けた。このため「改修するよりも仮設校舎を建てた方が学習環境が確保できる」と判断した。早ければ、3学期の授業に間に合うように作業を急いでいる。

 むかわ町では3小学校(児童315人)と2中学校(生徒167人)がこの日から授業を始めた。給食センターが被災しているため、給食はパンと牛乳、デザートとなった。町教委では「来月から普通の給食を提供していきたい」と話し、給食センターの復旧を急いでいる。

 また、校舎への被害も出ている。宮戸小では校長室にある700キロほどの耐火金庫が倒れたほか、校舎と体育館をつなぐ渡り廊下が全損したり床が盛り上がるなどの被害。このため、校舎は使えず、鵡川中央小学校で授業を再開させたが、宮戸小での授業再開は未定としている。 (佐藤重伸)

【写真=13日ぶりで元気に登校する児童たち=厚真中央小学校(上)、地割れなどから立ち入り禁止が続く安平町追分小学校の校舎(下)】