ついにUEFAチャンピオンズリーグも開幕を迎えた今季のヨーロッパフットボールシーン。
ここでは、『sportskeeda』による「いまボールプレーが最も巧みなCBたち」を見てみよう。
レオナルド・ボヌッチ(ユヴェントス)
DFとして最高に素晴らしい選手だ。強く機敏であり、トップのCBとして全てを兼ね備えている。
パーフェクトなタックル、危険察知力、卓越したポジショニング。だが、その最大の強みはボール扱いに優れているところだ。ボールを欲しがるし、やるべきことを理解している。
また、彼は最も過小評価されているボールプレーDFかもしれない。そのパスレンジのレパートリーは素晴らしいものがあるからだ。
3バックではプレーメイカーの役割をこなし、4バックでは中盤にパスをつける。試合を指揮し、完璧なロングパスを供給する。
ボヌッチにはテンポをコントロールする能力があり、究極のプレッシャー下においてもボールを前につけることができる。
カリドゥ・クリバリ(ナポリ)
この巨大なセネガル代表DFは空中戦に強く、パスをカットし、シュートをブロックする。
そして、五分五分の場面では常に勝っているように思える。また、セットプレーでは相手にとって脅威にもなる。
そして、DFのなかでレア品種となっている理由は、ボールを前につける能力があること。
ペップ・グアルディオラ監督さえ賞賛したほどだ。ボール扱いは非常に冷静で、その配球ぶりは非常にいい。
昨季のセリエAでは、DFとして誰よりも多くのパスを試みている。1試合平均88.7回のパスを試み、そのうち91.3%を成功させている。
強靭なフィジカルとボール扱いの巧みさ&冷静さを兼ね備えていることで、世界でも最も巧みなCBのひとりとなっているのだ。
ヤン・ヴェルトンゲン(トッテナム)
本人はスポットライトを浴びることを敬遠しているものの、近年のスパーズ守備陣において突出した存在となっている。
チームに所属するDFのなかで、最多のインターセプション、クリア、エアデュエルをマークしているのだ。さらに、パス数と突破数もDFのなかでは最多を記録。
その理由はアヤックスでボールプレーを学んだからであり、ゲームをうまく読める選手でもある。
MFのようなドリブルスキルまで持っているが、かつてのような攻め上がりは自重している。
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
今夏素晴らしいワールドカップを送った彼は、イングランド代表の守備における“設計者”だった。
非常に落ち着いてボール扱いができることで、ギャレス・サウスゲイト監督の戦術にすんなりフィットした。
最終ラインからボールをつける役割を担い、攻撃陣に美しいパスを供給。多くの賞賛を得たが、すでに昨季からシティで同じことをやっていた。
ペップがDFたちに求める要求は非常に高い。ストーンズはミスもあったが、昨季は1試合平均83本のパス数、成功率98%を記録。
彼が特別なのは、成功させたパスの3分の1が前方へのものだったことだ。彼にはイングランド人DFらしからぬ能力がある。特にボールプレーにおいては。
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー)
彼のことが好きだろうが嫌いだろうが、彼が最高ある選手だということは否定できまい。
驚異的な強さを誇り、時には強すぎることもある。だが、彼は試合で自分を見せつけるのを好む。
アグレッシブなタックラーであり、レッドカードも多い。ただ、ボール扱いにも優れている。
右サイドバックとしてキャリアをスタートさせたこともあり、ボールを走らせることは得意だ。
配球ぶりも見事で、起点になるために持ち上がることも多い。圧倒的な強さにテクニックを兼ね備えたボールプレーCBだ。
ジェラール・ピケ(バルセロナ)
彼はまさにボールプレーCBと言える選手だ。守備能力とテクニック、そしてパスレンジを兼ね備えている。
バルサのカンテラ育ちだけに、ディフェンスからプレーメイクをすることが可能。それによってバルサで欠かせぬ存在となっているのだ。
リーガでのパススタッツは驚異的で、平均成功率はほぼ90%。1試合平均でのパスアテンプト数もDFとしては非常に高い59本。さらにロングボールの精度も見事だ。
そのテクニックとボールプレースキルを最大限に活用する選手であり、ドリブル数も平均的なDFを上回っている。
ラファエル・ヴァラヌ(レアル・マドリー)
レアルではCL制覇、フランス代表ではW杯優勝に貢献したヴァラヌ。守備だけでなくボール扱いにも優れている。
彼はラフタックラーでもないし、オールドタイプなDFでもない。完全な選手といえる、最新のDFだ。
そう評価されたことはまだ一度もないが、ボールプレーでいえば同僚であるラモス以上ですらある。
技術力を備えたヴァラヌは楽に守るためにそのテクニックを駆使する選手だ。