4シーズンぶりのUEFAチャンピオンズリーグのタイトルを狙うバルセロナは、本拠地カンプ・ノウでオランダ王者PSVと対戦した。
強豪がひしめく”死の組”に入ったバルサは、ホームでは確実に勝ち点を積み重ねたいところ。ただその思いとは裏腹に序盤は拮抗した展開が続き、どちらにゴールが生まれてもおかしくない状況となる。そんな中輝きを見せたのは、開幕セレモニーでビッグイヤー獲得を宣言した主将リオネル・メッシだった。31分にペナルティエリア手前の中央からFKのチャンスを得ると、キッカーのメッシが左足を振り抜く。きれいな弧を描いたボールはゴール右隅に吸い込まれ、バルサが待望の先制弾を奪取する。
華麗なFKでリードしたバルサは、後半は完全にペースを握る。ルイス・スアレスやフィリッペ・コウチーニョが惜しいシュートを放つと、74分に個人技を生かしたウスマンヌ・デンベレがペナルティエリア手前からカーブを掛けたミドルを狙う。GKの手の届かない絶妙なコースに決まり、バルサがさらにリードを広げる。意気消沈したPSVを他所に、さらにギアを上げたのはまたしてもメッシだった。77分に浮き球の難しいパスを難なく左足で決めると、87分にはスアレスのスルーパスに抜け出したメッシが右足で流し込み、圧巻のハットトリックを達成。エースの活躍でバルサが4-0で初戦をモノにした。
