【平成の長崎】そうめん流し人気 「浜んまち夏まつり」市民ら露店楽しむ 平成5(1993)年

 地域住民との触れ合いと商店街の活性化を目的に、長崎浜市観光通商店街が11年前から続けている恒例の「浜んまち夏まつり」が7月23、24日の両日、浜市、観光通りの両アーケードで開催され、散歩がてらの市民たちは楽しい夏の夜のひとときを過ごした。
 まつりは両日とも午後4時にスタート。金魚すくいやかき氷など、昔ながらの露店が約15軒並んだほか、猿まわしやミニバスケットボール大会など多彩な催しが繰り広げられた。
 中でも買い物客らの目を引いたのが、県島原手延素麺協同組合連合会(南高西有家町、高橋基造代表)の会員らによる、そうめん流し。これは島原の手延べそうめん「四季の糸」のPRと、「雲仙・普賢岳噴火災害に負けず、元気で頑張っています」という報告を兼ねて今回、特別に参加したもので、2日間で約2千食のそうめんを無料提供した。
 アーケードの中でのそうめん流しの珍しさもあって、そうめんが流れる長さ約13㍍の青竹の周りには、早速大勢の人だかり。同連合会の会員らが心を込めて作ったそうめんを、おいしそうに味わっていた。(平成5年7月25日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

「浜んまち夏まつり」に登場したそうめん流し=長崎市の観光通り

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