【平成の長崎】譲りたい 譲り受けたい ! 「情報交換コーナー」好評 9件交渉中 半月で2件成立 平成5(1993)年

 市民サービスのひとつとして長崎市が11月から市役所市民生活課の窓口に設置した「譲りたい・譲り受けたい情報コーナー」が好評で、予想を上回る利用状況になっている。
 省資源と、資源の有効利用についての市民意識を高めようと計画。譲りたいものと譲り受けたいものをそれぞれ利用者に登録してもらい、同課が掲示板に表示、仲介している。11月17日までに「譲りたい」「譲り受けたい」希望を持つ双方の市民から当初予想を大きく上回る81件の登録があり、このうちワープロと健康器具の2件が成立、9件が交渉中となっている。
 登録内容は不景気を反映してか「譲り受けたい」が「譲りたい」の約2倍。「譲り受けたい」もので多いのは自転車、タンスなど。女性の利用が目立つ。同課は、「“譲りたい”という情報が多いと考えていたが、なぜか逆の結果が出ている」と判断に迷っている。
 登録期間は3か月。医薬品、貴金属など登録できないものもある。営利、転売目的は禁止。電話での登録もできる。(平成5年11月21日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

市民に人気の譲りたい・譲り受けたい情報交換コーナーの掲示板=長崎市役所市民生活課

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