日産・三菱・ルノー、Googleとの技術提携を発表

ルノー・日産自動車・三菱自動車とGoogleは、同アライアンスの車両にAndroidのオペレーティングシステム(OS)を搭載し、高度なインフォテインメントやドライバー向けアプリケーションを複数のブランドと車種で展開するため、技術提携を結んだことを2018年9月18日に発表した。

なお、この次世代インフォテイメントシステムの車両への搭載は2021年からを予定している。

今回の技術提携のもと、世界で最も普及しているOSであるAndroidをアライアンス各社が販売する車両で使用するとともに、Google マップによるターンバイターン表示のナビゲーションや、Google Play ストア上の豊富な自動車用アプリケーションのエコシステムの利用、内蔵のGoogle アシスタントを活用した音声による電話・メールへの応対、メディアの操作、情報検索や車両機能の管理が可能となる。

Googleのアプリケーション・サービスを車載インフォテインメントおよびクラウドベースのシステムと統合。このAndroidのプラットフォームは幅広い車両に展開されるが、この共通プラットフォームをベースに、各ブランドは柔軟に独自のユーザーインターフェースや特有の機能を提供していく。

アライアンスインテリジェントクラウドは、データ管理とインフォテインメントシステムを統合し、無線通信アップデート、遠隔診断をアライアンス各社の車両で行うことを容易にするプラットフォームを提供することで、次世代インフォテインメントシステムに安全なコネクティビティをもたらす。

アライアンスとGoogleの最新技術を組み合わせることで、アライアンスメンバー各社の車両は市場で最も高度なインフォテインメントシステムの一つを備えることになるのだ。

そして、ドライバーと乗員はGoogleとAndroidの機能を活用することで、何千もの既存のアプリケーションや絶えず増え続ける新しいアプリを含むエコシステムを利用することが可能に。また、Android開発者の幅広い知識と巨大なコミュニティをシステムと組み合わせることで、車内で数多くの人気アプリを簡単に利用することができるようになる。

なお、このシステムはApple iOSのような他のOSを搭載しているデバイスにも対応する予定。

各コメント

▼ルノー・日産自動車・三菱自動車で事業開発を担当するアライアンス シニアバイスプレジデント(SVP)のハディ ザブリット氏

「現在は車外もしくはモバイル端末を対応車両に繋ぐことで利用できる優れたユーザー体験を、このGoogleとのパートナーシップにより、提供することが可能になります。Google マップ、Google アシスタント、Google Play ストアなど、多くのユーザーが慣れ親しんでいるGoogleのアプリケーションやサービスに加え、パワフルかつシームレスなコネクテッド体験を我々の車両を通して提供していきます」

▼ルノー・日産自動車・三菱自動車でコネクテッド車両の開発を担当するアライアンス グローバルバイスプレジデント(GVP)のカル モス氏

「Androidプラットフォームをインフォテインメントシステムに組み込むことで、新しいレベルの知能を我々のコネクテッドカーに加えていきます。将来的にGoogle アシスタントはGoogleの優れたAI(人工知能)技術を使い、お客さまと車両とのやり取りの主要な手段となります。Google マップとGoogle アシスタントをアライアンスのインフォテインメントシステムに組み込むことで、お客さまは最先端のAIベースのアプリケーションをすぐに利用できるようになります。そして、Google Play ストアに車内からアクセスすることで、お客さまはオープンで安全な自動車用に設計されたAndroidアプリのエコシステムを満喫することになるでしょう」

▼Googleでプラットフォームとエコシステムを担当するシニアバイスプレジデントのヒロシ ロックハイマー氏

「Googleとルノー・日産自動車・三菱自動車は、親しみがあり、アップデートが可能でコネクテッドされたアプリやサービスによる、高度かつ安全でシームレスな車内体験を提供するという共通のビジョンを持っています。我々はルノー・日産自動車・三菱自動車とパートナーシップを組み、Google アシスタント、Google マップやその他の人気アプリをPlay ストアやAndroidを通して、世界中のドライバーと乗員に提供できることを喜んでいます」

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