正しく乗る! 人気のランバイク 「ゆるい下り坂」も命落とす危険

ペダルがなく、地面をけって進む「ランバイク」。
自転車に乗る前の年齢からバランス感覚などを養えると、子育て世代に人気だが、先週、坂道で加速したランバイクで死亡事故が発生。
使用方法を誤った際の危険を検証した。

ヘルメットをかぶった男の子が目指すのは、栄光のゴールフラッグ。

17日、神奈川・小田原市で行われたのは、「ランバイク」と呼ばれる、幼児に人気の乗り物で争うレース大会。

このランバイクは、「ランニングバイク」や「トレーニングバイク」とも呼ばれていて、さまざまなメーカーから販売されている。

自転車のように見えるが、ペダルはなく、ブレーキがついていないタイプがほとんど。

ペダルをこがずに、地面をけって加速し、子どもたち自身の足で止まることから、自転車に乗る年齢になる前から、脚力やバランス感覚を養えると、子育て世代に大人気。

中には、国内でおよそ70万台が売れている人気メーカーもある。

3歳児の母親は「ペダルがないから、自分で自由に行けるからいい」、「体力がつくかなというのと、自転車にスムーズに移行できるというのがいいかなと思ってます」などと語った。

3歳児は、「(楽しい?)楽しいです」と話していた。

ガレージC 伊勢田 尚輝代表取締役は、「昔でいうと、3輪車の世代が、今、このランニングバイクになってきていて、自転車もすぐ乗れるようになると人気を集めている」と話す。

しかし、このランバイクをめぐり、痛ましい事故が起きていた。

先週、岡山・倉敷市でランバイクに乗っていた4歳の男の子が、軽ワゴン車にはねられ、死亡。

事故が起きたのは、緩い下り坂だった。

犬の散歩をする祖父に同行し、ランバイクに乗っていた男の子。

このランバイクにブレーキはついておらず、緩い下り坂に入ったところで、ランバイクが加速。

男の子は止まることができず、信号がない見通しの悪い交差点で、左折してきた軽ワゴン車と衝突したとみられている。

いったい、ランバイクは、坂道でどれほどのスピードが出るのか。

国民生活センターが、注意喚起のために公開した動画。

傾斜角度は6度と、街中にもある坂道。
10メートル下っただけで、速度は、時速およそ13kmに。

わずか5秒ほどで、大人が乗る自転車と同じ速度に達していた。

さらにきつい、傾斜角度10度。
急な坂道の場合。

加速し始めて3秒後に、大人が走ってもすぐには追いつけず、やっと追いついても、即座に止めることができない。

もし、その先に壁があったら...。

ガレージC 伊勢田 尚輝代表取締役は、「安全に注意してもらえれば、子どもたち、皆さん、家族で楽しめる。子供の成長につながる」と語った。

事故を防ぐために、メーカー側も、公道や坂道で使用しないことや、プロテクターやヘルメットの着用を推奨している。

保護者も、「必ずヘルメットをかぶって、基本は公園等で練習」と話していた。

国民生活センターも、誤った使い方をしないよう、注意を呼びかけている。

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