ロッテ泥沼の6連敗も井口監督は8回途中3失点の酒居を評価 「今年の中で一番」

ロッテ・井口監督【写真:荒川祐史】

8月22日の西武戦以来のマウンドの酒居は「単打ならOKの気持ちで投げた」

■ソフトバンク 3-0 ロッテ(19日・ZOZOマリン)

 ロッテの酒居知史投手が19日、本拠地でのソフトバンク戦に先発し7回0/3、5安打3失点(自責1)の好投を見せたが6敗目を喫した。チームは0-3の完封負けで今季最多の6連敗となった。井口監督は「今年の中で一番いいピッチング」と右腕を評価した。

 7回までデスパイネが復帰したソフトバンク打線を散発2安打に抑える快投も8回につかまった。上林、グラシアルの連続長打に、福田のバント安打、鈴木のエラーも絡み3点(自責は1点)。打線の援護なく負け投手となったが井口監督は「今年の中で一番いいピッチング。低め、低めに丁寧に投げて、非常にいい投球」と称えた。

 8月22日の西武戦で7回途中6失点。翌日登録を抹消されファームで調整してきたが、文句のない内容を見せた右腕は「しっかり低めに投げること。デスパイネも戻ってきて、一番避けたいのは一発。単打ならOKの気持ちで投げた」と振り返った。

 スライダーを低めに集め、要所でフォークを落とし、序盤、中盤と全く危なげない投球を見せた。前回登板の反省を生かし、四球は1個とストライクゾーンで真っ向勝負。シーズン終盤にきて6連敗と苦しむチームだが、少しだけ明るさが見えた。(細野能功 / Yoshinori Hosono)

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