若者目線で楽しくまちおこし 来月100人BBQ

 長崎県雲仙市小浜町の若手後継者らが中心となって今年6月、人口減少対策と地域活性化を考えるまちづくり団体「ネクスト・イノベーション」を発足させた。同団体の活動第1弾として10月20日、同町で100人規模のイベント「湯けむりの町で巨大バーベキュー(BBQ)」を開催する。代表の岡本大心さん(28)は「楽しくまちおこしに参加しながら、出会いの場にも活用してほしい」と参加を呼び掛けている。
 菓子職人の岡本さんは6月、父が経営する同町の洋菓子店「オカモト・シェ・ダムール」に、9年ぶりに戻ってきた。久しぶりの小浜温泉街に「人が減り、活気も薄れている」と危機感を覚えた。2児の父でもある岡本さんは「息子が大きくなった時、誇りに思えるまちに」と、帰郷から間もなく幼なじみや同級生ら6人で同団体を立ち上げた。
 「ネクスト・イノベーション」のコンセプトは、地域活性化と人口減少対策に若者目線でどう取り組んでいくか。一過性のイベントでは意味がない、大勢が集まり出会いの場も提供できれば婚活にもつながると、行き着いたのが100人規模のBBQ。温泉街の店主らの協力を得て、イベント当日は、同店や近くの「オレンジ・ジェラート」などが特別スイーツを提供する。参加者全員に温泉街の飲食店などで使える割引券を配布し、二度三度と訪れてもらう仕掛けも用意する。
 毎週1回、仕事を終えたメンバーらが集まり企画会議。岡本さんは「小浜で育ててもらった恩返しをしたい。企画するのも楽しく、輪が広がって温泉街のにぎわいにつながればうれしい」と話している。

 同イベントは10月20日午後6時から、オカモト・シェ・ダムール横の海側駐車場。対象は20~35歳で、居住地や未婚既婚は問わない。男女ともに定員50人。参加費は男性4500円、女性3500円。10月6日締め切り。申し込みは同団体ホームページ(https://www.nextinnovation2018.com)から。

企画会議をする岡本さん(右)ら「ネクスト・イノベーション」のメンバー=雲仙市、「オカモト・シェ・ダムール」

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