平成6(1994)年の主な出来事

 1994年の長崎県は、干天猛暑に見舞われた。佐世保市南部では8月下旬から、隔日5時間給水という全国で最も厳しい給水制限に突入。長崎市も10月から「制限パッキン」による節水に乗り出した。
 くすぶり続けた疑惑が汚職事件に発展したのは松本崇大村市長の逮捕。政局では高田勇知事の4選、「国家補償」が明記されなかった被爆者援護法への被爆者の反発も。
 初の最高裁判決として注目された長崎北松じん肺訴訟は、賠償額の上積みはあったが全員救済とはならなかった。
 県民を沸かせたのは高校スポーツの大活躍。ラグビーの長崎北を始め、国見(サッカー)、長崎西(剣道女子)、長崎北陽台(野球)、純心(バスケット)など年間を通して大きな足跡を残した。

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