キプニスの通算1000本目のヒットは逆転サヨナラ満塁弾

【ホワイトソックス1-4xインディアンス】@プログレッシブ・フィールド

ホワイトソックス投手陣の前に8回までわずか2安打に封じられていたインディアンス打線は、9回裏先頭のジョシュ・ドナルドソンが内野安打で出塁し、代打のヤンディ・ディアスもヒットでつないで無死1・2塁のチャンスを迎える。ここでメルキー・カブレラの送りバントは投手への小フライとなってしまったものの、ヤン・ゴームスが死球を受けて一死満塁。続くジェイソン・キプニスはフルカウントからの6球目、真ん中に甘く入ったチェンジアップをライトスタンドへ叩き込み、劇的な17号逆転サヨナラグランドスラムとなった。キプニスはこの一打で通算1000安打を達成。ホワイトソックスは救援陣が踏ん張り切れなかった。

キプニスがヒーローとなった一戦だが、インディアンス先発のカルロス・カラスコの好投も忘れてはならないだろう。6回表にダニエル・パルカに26号先制ソロを許したものの、7回途中まで111球を投げ、被安打4、奪三振11、与四球1、失点1という素晴らしいピッチングを披露。後半戦の105奪三振は両リーグ最多の数字であり、日本時間6月7日以降の18先発では106回2/3を投げて防御率2.53、奪三振144、与四球18という極めて優秀な成績を残している。奪三振10以上かつ与四球1以下の登板はこれが通算15度目であり、インディアンスではコリー・クルーバーの32度に次いで歴代2位。メジャー全体でもドワイト・グッデンと並ぶ歴代41位タイにランクインしている。

© MLB Advanced Media, LP.