【台湾プロ野球】台湾の大王・王柏融の新天地はどこか 日本球団も熱視線

 日本プロ野球ではクライマックスシリーズ進出をかけてし烈な争いが展開されている裏で既に来季に向けて各球団は選手の獲得調査を行っている。新助っ人の働きによってシーズンの順位が左右されるだけに幾度となく選手をチェックを行っており。特に台湾球界で大きな注目を浴びる王柏融(ワン・ボーロン/ラミゴモンキーズ)の獲得競争も激化している。

  王柏融といえば2017年WBC開幕前に行われた侍ジャパンと台湾プロ野球(CPBL)選抜による試合で則本昴大から特大弾を放ったことから一躍有名となった。台湾では2015年のドラフト会議でラミゴから全体4位指名を受けて入団すると初年度はわずか29試合の出場ながら9本塁打を放つなど大器の片りんをみせつけた。その後は2年連続打率4割、昨年は三冠王に輝くなど日々成長している。

  今季オフでFAとなる王に対しては既に巨人やオリックス、阪神など日本の複数球団をはじめ、メジャーリーグからもレッドソックスやブリュワーズなど11球団が興味を示している言われ、海外球団関係者が日々、球場に詰めかけている。

  先日、阪神の球団関係者が「王の状態の最終確認」として現地を訪れていたことが発表されている。今季はチーム事情の関係で本来のレフトではなく、センターを守ることが多くなっている王。昨年のような大活躍と比べてしまうと見劣りしてしまう部分もあるが、現在は打率.350 13本塁打 72打点と中心選手としての役割は果たしている。

  昨年の壮行試合でみせたインパクトは時間が経っても薄れることはない。阪神には呂彦青(ルー・イェンチン)投手、巨人には陽岱鋼外野手、オリックスには張奕(チョウ・ヤク)外野手など日本球界にも多くの台湾人選手が在籍しており、王をサポートする体制も整えている。彼は以前から日本行きを希望している話もあり、各球団は調査を継続中だ。果たして王は来季、どのチームのユニフォームに袖を通すのか、決断が楽しみだ。

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