20日に開幕を迎えるUEFAヨーロッパリーグ(EL)。
グループステージではプレミアリーグで開幕5連勝と好調のチェルシーや、史上最多となる6度目の優勝を目指すセビージャなどに注目が集まっている。
ここでは今夏、移籍し、新天地でELを飛躍の場としたい5人をピックアップしてみた。
ケパ・アリサバラガ(チェルシー)
ティボー・クルトワの後釜として、GK史上最高額となる8000万ユーロ(約104億円)の移籍金でアスレティック・ビルバオより加入。
足下の技術と反応の速さを生かしたスーパーセーブで、プレミアリーグで開幕から5連勝と好調のチームの中でも早速存在感を発揮している。
昨シーズンまで所属していたビルバオは3シーズン連続でELに出場していたが、ケパはターンオーバーによりリーグ戦要員となっていたため、実はUEFAの大会の出場数は0である。
プレミアのみならず、ヨーロッパの舞台でも移籍金に見合った活躍を見せて欲しいところだ。
アンドレ・シウヴァ(セビージャ)
ミランに加入した昨シーズン、セリエAでは2ゴールで不発に終わったアンドレ・シウヴァ。しかしELではプレーオフを含め14試合8ゴールという結果を残すことができた。
さらなる飛躍を求めセビージャへのレンタル移籍となった今シーズン、ラ・リーガ開幕のラージョ戦でいきなりハットトリックと大暴れ。また、今月開幕したUEFAネーションズリーグのイタリア戦でも決勝点を叩き出すなど現在絶好調だ。
EL制覇が目標のセビージャと、ELでのゴールが期待できる点取り屋。まさに相思相愛の移籍だったと言えるのではないだろうか。
ゴンサロ・イグアイン(ミラン)
クリスティアーノ・ロナウドの電撃移籍の余波を受け、半ば押し出されるようにミランへのレンタル移籍となったイグアインだが、そもそも国内リーグでもヨーロッパでもコンスタントにゴールが期待できる選手である。
“計算できるFW”とは彼のことを指すと言ってもいい、世界でも屈指のストライカーだ。
グループステージではオリンピアコス、ベティスという熱狂的なサポーターを擁する相手が待つだけに、難しいアウェイの試合でこそ彼のゴールがミラン上位進出のカギとなるだろう。
ルーカス・フラデツキー(レヴァークーゼン)
アーセナルに移籍したベルント・レノの後継者としてレヴァークーゼンに加わったのは、昨季フランクフルトで公式戦全試合ゴールマウスを守ったフィンランド代表の守護神だ。
そのフランクフルトでは、決勝でバイエルンを下して30年ぶりとなるDFBポカール制覇にも貢献。EL出場権を置き土産に新天地へと旅立った。
ELはブロンビーに所属していた2014-15、2015-16シーズンに経験済み。グループステージは強敵不在のグループAということもあり突破はそれほど難しくないだろう。
1989年生まれの29歳、チームの躍進とともにGKとしてさらに円熟味を増して欲しい選手だ。
クラウディオ・マルキージオ(ゼニト)
ユース年代からビアンコネロ一筋だったマルキージオが、契約解除という形で突然のユーヴェ退団。今夏、ヨーロッパのみならず世界から引く手あまたの存在となった彼がたどり着いた新天地は…ロシアのゼニト・サンクトペテルブルクだった。
9月に入ってからの新加入となったため、いかに早いタイミングでチームに溶け込むことができるかがカギといえるだろう。
チェルシー時代にCLとELの優勝経験があるイヴァノヴィッチ、自国開催のワールドカップでゴールを決めた活躍が記憶に新しい大型FWのジューバなど、ゼニトにはELで上位進出を狙える戦力も十分揃っている。
チームはロシア・プレミアリーグで開幕5連勝、この絶好調の波にいち早く乗りたいところだ。