大分道に外国語看板 訪日客の事故防止へ初設置

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大分自動車道下り線の玖珠サービスエリア入り口近くに設置された外国語看板。手前が韓国語、奥が中国語で注意を促している(西日本高速道路提供)

 県内で急増している訪日外国人観光客のレンタカー事故を防ぐため、西日本高速道路は大分自動車道の2カ所に、外国語で減速など注意を促す看板を初めて設置した。国土交通省が集めた外国人の運転データを基に、急ブレーキが多く事故の危険性が高い場所を選んだ。海外からの観光客が増えていく見通しの中、今後、他の場所にも設置を検討していく。

 設置したのは▽日田インターチェンジ(IC)|天瀬高塚IC間の上り線の下り坂手前▽見通しの悪いカーブの先にある玖珠サービスエリア(SA)の下り線入り口手前。

 看板は縦約2メートル、幅約60センチで、それぞれの場所に中国語と韓国語で1基ずつある。黄色地に太字で「減速」「入り口注意」を意味する言葉を書いている。

 県警の調べでは、外国人のレンタカー利用者が県内で起こした事故は2013年からの5年間で計469件。増加傾向にあり、17年は235件で前年の114件から倍増した。

 日本の交通ルールや道路に不慣れなことが原因とみられる。

 国交省は16~17年度、大学の研究者と連携して大分自動車道で事故防止実験を実施。外国人が乗るレンタカーに運転状況を把握できる次世代型ETCを取り付けて、急ハンドルや加速度などの情報を得た。ドライバーにアンケートもした。

 約300人分のデータを精査した結果、今回設置した2カ所付近で急ブレーキが多発していた。ドライバーはアジア圏が多かったことから、中国語と韓国語で試験的に減速や注意を促す電光掲示板を設置。玖珠SAの下り線入り口では、10回あった急ブレーキが0回に減るなど効果があったため、今月中旬に看板を新設した。

 西日本高速道路が九州の高速道本線に外国語の注意看板を設置したのは初めて。広報課は「他にも外国人が運転しにくい危険箇所を特定できれば、事故防止に向け外国語看板の設置を考えていく」と話している。