岡部、「型枠用充電式インパクトドライバ」をマックスと共同開発

 総合建材メーカー、岡部(社長・廣渡眞氏)は20日、機械メーカーのマックスと電動工具「型枠用充電式インパクトドライバ」を共同開発したと発表した。工具による締め過ぎを防止する機能を業界で初めて搭載した製品で、施工者の熟練度に左右されない安定した施工品質を確保できる。25日から販売開始予定で、価格は7万2800円(税別)。

 本製品は型枠工事で用いられるフォームタイ工法(締め付け金物を用いた型枠工法)で用いる。建設業では労働力不足や熟練工が減少したほか、電動工具が高性能化し、これまで経験に基づいて施工していた型枠工事の締め付け金物の施工では締め付け加減が分かりづらい傾向にある。締め付け金物の締め過ぎで、柱や壁などの躯体品質にも大きく影響するため、この対応が課題となっていた。

 本製品はこれを解決したもので、型枠工事における施工において丸セパやPコン、フォームタイなどの締め付け過ぎを防止する「フォームタイモード」などを搭載。高品質の躯体寸法を容易に実現できる。また「リミットモード」により他の金物の締め過ぎを防止するモードも搭載。時間制御で過度な締め過ぎを防ぎ、金物の破損などを防止する。同社では本製品の販売を機に型枠関連製品の拡販にもつなげたい考え。

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