愛知製鋼、新日鉄住金など3社、金属学会の技術開発賞受賞 「マイルド浸炭用鋼MSB20」

 愛知製鋼(社長・藤岡高広氏)は20日、新日鉄住金、アイシン・エイ・ダブリュと共同開発した「マイルド浸炭用鋼MSB20」が、公益財団法人・日本金属学会の技術開発賞を受賞した、と発表した。

 マイルド浸炭用鋼MSB20は、アイシン・エイ・ダブリュが開発した表面硬化熱処理方法「マイルド浸炭プロセス」の特徴を最大限に発揮するよう開発した鋼種。

 モリブデン、クロムを添加せず省資源化を図りながら成分を最適化し、ディファレンシャルリングギアをはじめとする自動車用部品のさらなる軽量化を実現した。愛知製鋼はこれを鍛造粗形材としてユーザーに製品供給している。

 同鋼種を使用することにより、素材コスト低減や自動車の燃費改善に大きく貢献することができる。サスティナブル社会の実現に向けた新技術として、今後さらなる採用拡大が期待される。

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