【平成の長崎】新型車両デビュー JR九州ダイヤ改正 長崎、博多両駅で出発式 平成6(1994)年

 3月1日からのダイヤ改正の伴うつばめ型車両乗り入れや施設の改良など行ったJR長崎駅(長崎市尾上町)で記念セレモニーが1日あり、駅関係者ら約100人が門出を祝った。
 同駅では同日から、特急「かもめ」につばめ型車両を投入したほか、3、4番ホーム間の通路新設、駐車場の増設で大幅なサービス向上を図った。
 セレモニーでは来賓の柴田副知事が「つばめ型車両は長崎への大きなプレゼントで、旅がますます楽しくなる。利用客増加へ大いに期待している」とあいさつするうち、博多発かもめ5号(つばめ型)が到着。続いて三位駅長らが新通路のテープカットをした。
 この後、出席者は新通路を「渡り初め」し3番ホームへ移動。くす玉割り、運転手・乗客へ花束を贈呈した後、長崎をたつかもめ16号を見送った。
 JR博多駅でも午前7時半から新型車両での下り1番列車となる、かもめ5号(同8時2分発)、同9時20分からリニューアルした、ハウステンボス5号(同9時51分発)の出発式があった。
 このうち、かもめ5号には、1日がともに誕生日で、今年金婚式を迎える藤河勇さん(69)、キミエさん(69)夫妻=福岡市西区=らこの日に縁や思い出のある10組20人を招待。ミス長崎の浜口貴子さん(23)とミス諫早の川下郁代さん(21)が長崎県の観光PRをした後、2人のミスとJR九州の川崎孝夫常務、森忠俊駅長らがテープカットして新型「かもめ」の運転開始を祝った。
(平成6年3月2日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

新しい「かもめ」発車を祝い、ホームであいさつする駅員

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