【平成の長崎】「かわいい~」手のり赤ちゃんペンギン 体長10センチ、体重89グラム 平成6(1994)年

 長崎市宿町の長崎水族館(甲斐宗一郎館長)で9月26日早朝、ケープペンギンの赤ちゃんが生まれ、元気に育っている。
 体長10㌢、89㌘の標準的な大きさ。約1週間で目が開き、3カ月もすれば体長70㌢、体重4㌕までに成長する。係員の手のひらに乗って赤ちゃんが巣から出されると、熊本から修学旅行で訪れた小学生らが人だかりをつくり、口々に「かわいい」。
 現在、水族館では14羽のケープペンギンが飼育されている。繁殖を始めたのは平成4年から。当時は7羽だったが、毎年2、3羽生まれている。今年生まれたのは初めて。
 ケープペンギンは、南アフリカのケープタウン付近が産地であることからその名が付いた。タンカー事故などによる油の流出で数が減り、1975年制定されたワシントン条約で捕獲が制限されている。
(平成6年9月28日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

今年初めて生まれたケープペンギンの赤ちゃん=長崎市宿町、長崎水族館

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