熊本市民病院、赤字37億円 地震被害で特別損失

 熊本市は2017年度の病院事業会計決算を公表した。熊本地震で病棟3棟のうち2棟が使用不能となっている市民病院(東区湖東)は、純損益37億6439万円の赤字だった。赤字は4年連続。

 地震があった16年度よりも、赤字幅が1億3306万円広がった。外来患者の減少や地震被害の特別損失を17年度に計上したためとしている。 地震があった16年度よりも、赤字幅が1億3306万円広がった。外来患者の減少や地震被害の特別損失を17年度に計上したためとしている。

 延べ患者数は入院が前年度比3・3%増の6617人だったものの、外来が14・9%減の6万6815人。「被災者に対する医療費減免が終了したことや、MRI(磁気共鳴画像装置)が使えないことが外来患者減につながった」と同病院。

 事業収益は共済見舞金の特別利益を計上したため13・8%増の54億5598万円。事業費用は施設被災に伴う特別損失が48億2802万円に上ったため9・4%増の92億2037万円だった。

 移転新築する新病院(東区東町)の開業は19年秋。市は18年度も厳しい経営が続くとみて、24億円の赤字を見込む。新病院の総事業費は約224億円で、起債残高は124億7327万円。起債償還に伴う17年度の収支不足5億1557万円は内部留保を充てた。

 一方で、植木病院の純損益は1億6625万円の赤字。一般入院患者が3・2%減の2万6110人、療養入院患者も8・9%減の9219人で、いずれも前年度を下回った。芳野診療所は一般会計で赤字を補塡[ほてん]するへき地医療のため純損益はない。(高橋俊啓)

(2018年9月21日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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