コードネームは“003”。アストンマーチン、『ヴァルキリー』シリーズに続く新型ハイパーカー開発へ

 アストンマーチンは9月20日、コードネーム・プロジェクト“003”と呼ばれる新型ハイパーカーのスケッチを公開するとともに、同モデルを2021年に市場投入すべく、開発を進めていると発表した。

 アストンマーチンによって生み出される第3のハイパーカーは、現在アストンマーチンとレッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ開発が進められている『アストンマーチン・ヴァルキリー』と、そのサーキット専用車である『ヴァルキリーAMR Pro』に続くニューモデルだ。

“空力の鬼才”の異名を持つエイドリアン・ニューエイが監修するこれらのモデルと同様に、プロジェクト“003”も軽量素材を用いたボディのリヤミッドにパワートレインを搭載。その詳細は不明ながら、ターボチャージャー付きガソリンエンジンと電気モーターを用いるハイブリッドパワートレインとなることが明らかにされている。

 このほか、アクティブエアロダイナミクス、アクティブサスペンションが採用される同モデルは、『ヴァルキリー』シリーズのDNAを受け継ぐモデルとして、2021年後半にも全世界を対象に500台限定で発売されるという。

エイドリアン・ニューエイがエアロダイナミクスを監修するアストンマーチン・ヴァルキリー

 アストンマーチンは、そんなプロジェクト003が“究極のロードカー”を唄うヴァルキリーに比べ、実用性の面で譲歩した作りになるとアナウンスしており、より公道を走りやすいモデルになることが予想される。右ハンドルと左ハンドルの両仕様を用意する準備があるという発表も、これを裏付ける材料と言えるだろう。

「ヴァルキリーの開発はつねに、メーカーにとってその生涯のプロジェクト、遺産となることを意図してきた」と語るのはアストンマーチン・ラゴンダのアンディ・パーマーCEO。

「(ヴァルキリーの後継車となる)プロジェクト003はアストンマーチンの各シリーズモデルと並行して、より高度に専門化されたハイパーカーの市場に、新しいボーダーラインを築いた先代のDNAを継いだ直系モデルだ」

「今日ここに、ダイナミックでエキサイティングな次の領域に踏み入れることになる『プロジェクト003』を発表できたことに感激している」

『ヴァルキリー』をベースにサーキット専用車として開発されているヴァルキリーAMR Pro

© 株式会社三栄