【平成の長崎】飾り付け 一夜にして盗まれる 長崎ランタンフェスティバル 平成6(1994)年

 長崎市の新地中華街を中心に繰り広げられている長崎ランタンフェスティバルで、飾り付けのランタン(中華風ちょうちん)や垂れ幕などが相次いで盗まれ、主催者は頭を痛めている。
 開幕した2月1日から8日までにランタン10個(1個1500円)、さい銭箱1箱などが盗まれた。8日には浜町アーケードで、各店舗前につり下げている「熱烈歓迎」と書かれた垂れ幕(1枚3000円)がひと晩で40本も消え去り、被害はランタンなども含め20万円に上るという。
 長崎の冬のイベントに、都市や商店街と一緒に準備に骨を折った主催者は「不届き者がいたもんだ。飾り付けには大変な手間が掛かった。頭に来て眠れない」と嘆いている。
(平成6年2月9日付長崎新聞より)
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【平成の長崎】は長崎県内の平成30年間を写真で振り返る特別企画です。

長崎ランタンフェスティバルで飾り付けに使われているランタン

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